いつかどこかで

先日、我が住む街を自らより良くしたいと精力的に活動を行っている団体のフォーラムの
手伝いをしてきました。

その人が住む場所は、生まれ育った場所、たまたま移住先だった、結婚相手の出身だったなど…
住む場所として選択された際の理由としては、人それぞれです。
勿論、住みゆく場所に利便性や住みやすさが
あれば一番かもしれません。それでも、人生の中で一番大切な時期に様々な出会いとその地域で住み続け、その場所がより良い環境であってほしいと願いがあり、その場所で出会う人との関わりが、何かのご縁だと思います。

この「ご縁」という考え方は仏教用語でいかにも日本的な響きですが、物事は因果があって結果があるように、因縁生起としてこの世の中すべてが繋がって成り立っているそう感じます。

もし自分が人生のどこかで違う選択(例えば結婚した相手が違っていたら、引越し先が違う場所だったらなど…)をしていればその地域も存在しておらず、地域に関わる人達ともお会いすることもなかったかもしれません。

 フォーラムの中で、今後の地域発展に重要な社会資源の存在として、地域の子どもたちについて触れられました。
その子どもたちは、これからの人生において
沢山の人に出会います。子どもたちが育つ環境やご家庭で吸収した全ての事柄が何らかの形で他人や社会へ影響を与えながら伝播していくのです。そして、目には決して見えませんが、自分自身の人生だけでなく他人の人生へも間接的に影響を及ぼしていくでしょう。

 随分前になりますが、嵐の二宮くんが出ていたカード会社のCMで「カードで買い物をしたら、そんなこんなで色々あって最後に世界を救っちゃった。」というのがありましたが、子どもが育つ環境でも同じ「風が吹けば桶屋が儲かる」的なことはおこると信じています。
例えば、子どもに投げかけたたった一言が心にに残りその子自身の将来に大きな影響を与えるかもしれませんし、まわりまわって世界の誰かが世界を変えるかもしれません。そんな発想を持てば子育てもがさらに面白くなるかもと思っています。

大人にも同じことが言えるでしょうけれど…