発達の偏りを持っている人は増えているのか?

発達の偏りを持っている人は増えているのか?

 保育園、幼稚園の先生から「気になる子どもが増えている」という声をよく耳にします。

これは「発達に問題があるのではないか」という意味と捉えます。では、過去と比較して増えているのでしょうか?精神科診療や心療臨床の現場の先生方は、おおむね「実数が増えているわけではない」という見方をされているようです。

 発達障害という名称に注目すると、これまでの理解の多くは、知的障害、脳性マヒなどの身体的ハンディキャップを持っている、人との関わりに明らかな障害を持っている自閉症などでした。

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 ここ最近、急速に教育現場や社会的に注目されている発達障害に、ADHD(注意欠陥/多動性障害)やLD(学習障害)高機能自閉症・アスペルガー症候群、「何かしらの発達の偏りがある」と言われています。

 この様な発達障害は、言葉の遅れや身体的な発達の遅れとは違い、目に見えずらいよくわからない状況から様々な研究が進み、一般的にもよく知られるようになってきました。

 心の育ちに対して社会的にも関心を深く
よせるようになってきたことと、情報が容易に集められるようになってきた背景から「見えやすくなった」ということでしょう。