ブロッサムジュニア高島教室の空間の考えとは?
🌷日常生活の構造化で安心できる環境に!
人によって、実際の効果はさまざまかもしれませんが、必要な物がどこにあるかわかりやすいので効率的であったり、注意を引くおもちゃや漫画などが散らばっていないことで、勉強や課題に集中しやすかったり、人それぞれの感覚はありますね。
このような整理整頓が効果的であるということは、お部屋に限らず、日常生活にもいえることです。ここでは、日常生活の整理整頓、すなわち「構造化」と言われています。
構造化とは?
構造化は、主に自閉スペクトラム症(ASD)の子どもやその家族の支援を目的として開発され、広く世界中で実践されている生活全般における総合的・包括的なプログラムであるTEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren)
ただし、この構造化の考え方は、ASDの子どもたちだけではなく、一般の子どもたちや、我々大人にとっても有効と言われています。
構造化には、「時間の構造化」、「空間の構造化」、「手続きの構造化」などがあります。
🌷今日は空間の構造化について触れてみます。
空間の構造化は、決められた場所で安心して過ごすことができるように、どの空間(部屋・場所)が何をする場所なのかを明確にすることです。
一般に、「空気を読む」と言われますが、ASDの子どもたちのなかには、空気を読むこと、すなわち状況の理解や場面を理解することが苦手な子どもが多いといわれています。そのため、「場所や場面にそぐわない行動をしてしまう」ようなことが起こりえます。
それに対して、場所と行動を一致させることによって、どの空間が何をする場所なのかをわかりやすくすることを目指す事が「空間の構造化」といいます。
空間の構造化の方法は、大きく、場所と選択すべき行動をマッチングすること(勉強部屋、遊ぶ部屋、寝る部屋、など)と、場所を明確に仕切りで区別すること(部屋のドア、カーペットの色、室内用のテント、ダンボールの囲い、など)です。
①勉強や課題などを頑張る場所
②遊ぶ場所
③リラックスするための落ち着く場所
④①~③の中継場所として、スケジュールを確認したり、活動の切り替えをしたりする場所
などに分けられるのが多いでしょう。
特に、不安やイライラが喚起されやすい子どもの場合には、③の落ち着くための場所を明確に設定することで、不安やイライラが増幅することを防いだり、不安やイライラを自分でコントロールしたりすることができるようになることが期待できます。
部屋の一部を、「●●ちゃんの基地」などとして、少々散らかっていても目をつぶりながら、安心の場所、切り替えの場所を作っていく事も
良いでしょう。