第9回【療育コラム】 落ち着きがない子は悪い子?
落ち着きがない子は悪い子?
「じっと座っていられない」「すぐに立ち歩いてしまう」「話を最後まで聞けない」――。
園や学校、家庭でそんな姿が続くと、「どうして落ち着いていられないの?」「何度注意しても同じことをする…」と心配になることがあります。周りのお子さんと比べて、「しつけの問題なのかな」と悩まれる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「落ち着きがない=悪い子」ではありません。
療育では、目に見える行動だけで判断するのではなく、「なぜその行動をしているのだろう?」と背景を考えることを大切にしています。
例えば、周囲の音や人の動きが気になって集中しにくい、長い説明を聞き続けることが難しい、次に何をするのか分からず不安になる、体を動かすことで自分自身を落ち着かせているなど、理由は一人ひとり違います。
特に、感覚の受け取り方には個人差があります。「動きたい」という気持ちが強いお子さんの場合、無理に長時間座らせるよりも、活動の前にしっかり体を動かすことで、その後の課題に集中しやすくなることもあります。
ブロッサムジュニア高島教室では、保育士や作業療法士などの専門職がお子さんの様子を丁寧に観察し、個別療育や運動・感覚統合活動などを通して、その子に合った「落ち着きやすい方法」を探していきます。また、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や集団活動の中で、「話を聞く」「順番を待つ」「気持ちを切り替える」といった力も、楽しみながら少しずつ育てていきます。
大切なのは、「動かないようにさせること」だけを目標にするのではなく、お子さん自身が過ごしやすく、持っている力を発揮できる環境をつくることです。
「落ち着きがない」という姿も、その子から発信されている大切なサインかもしれません。
「どうしてじっとできないの?」から、「どうしたらこの子は過ごしやすいかな?」へ。
見方を少し変えることで、これまで「困った行動」に見えていたものが、お子さんを理解するためのヒントに変わることがあります。
ブロッサムジュニア高島教室では、お子さんの苦手なところだけではなく、得意なことや「その子らしさ」も大切にしながら、ご家族と一緒に成長を支えていきます。