第6回【療育コラム】何度叱っても伝わらない理由

第6回【療育コラム】何度叱っても伝わらない理由

「さっきも注意したのに、また同じことをしている…。」

子育てをしていると、このような場面に出会うことは少なくありません。「何度言ったら分かるの?」「どうして何回言ってもできないの?」と、つい強い口調で叱ってしまい、あとから自己嫌悪になる保護者の方も多くいらっしゃいます。

実は、お子さんが同じ行動を繰り返すのは、「わざと」や「反抗している」からとは限りません。発達の特性によっては、一度聞いただけでは理解が難しかったり、自分の行動をコントロールする力がまだ十分に育っていなかったりすることがあります。また、周囲の音や刺激が気になって話を最後まで聞けない、何をすればよいのかが具体的にイメージできないという場合もあります。

療育では、「叱ること」よりも、「どうすればできるようになるか」を大切にしています。例えば、「走らない!」と伝える代わりに、「ここでは歩こうね」と行動を具体的に伝えたり、イラストや写真を使って視覚的に分かりやすく伝えたりします。そして、できた瞬間を見逃さずに「歩けたね!」「待てたね!」と認めることで、お子さんは少しずつ望ましい行動を身につけていきます。

ブロッサムジュニア高島教室では、保育士や作業療法士などの専門職が、お子さん一人ひとりの特性を理解しながら、運動・感覚統合活動やSST(ソーシャルスキルトレーニング)、個別療育を通して、「できる方法」を一緒に見つけていきます。お子さんによって伝わりやすい方法は異なるため、「その子に合った伝え方」を考えることを大切にしています。

子どもは、「叱られた回数」で成長するのではなく、「分かった」「できた」という成功体験を積み重ねることで成長していきます。

もし、「何度言っても伝わらない」と感じることがあれば、それはお子さんが困っているサインなのかもしれません。叱る回数を増やすのではなく、伝え方を少し変えてみることで、お子さんの反応が大きく変わることもあります。

一人で悩まず、ぜひ私たちにご相談ください。お子さんの「できた!」を増やすヒントを、一緒に見つけていきましょう。