第15回【療育コラム】カードゲームがSSTになる理由

第15回【療育コラム】カードゲームがSSTになる理由

トランプやUNOなど、子どもたちが大好きなカードゲーム。

実は療育の視点から見ると、カードゲームには人と関わるために必要な力を練習できる場面がたくさんあります。

「順番を待つ」ことも大切な練習

カードゲームには、「自分の番まで待つ」「相手の行動を見る」「決められたルールを守る」といった約束があります。

大人には簡単に見えても、子どもにとっては自分の気持ちをコントロールしながら相手に合わせる必要があるため、大切な社会性の練習になります。

負けたとき、どうする?

さらに大切なのが、勝ち負けの経験です。

負けると悔しくて泣く、怒る、カードを投げる、途中でやめてしまう…。そんな姿が見られることもあります。

でも、療育では「負けて怒らないこと」だけを目標にはしません。

「悔しかったね」と気持ちを受け止めながら、「もう一回やってみる?」「次はどうしたらいいかな?」と、気持ちを立て直す経験につなげていきます。

これもSST(ソーシャルスキルトレーニング)の一つです。

楽しいから何度でも練習できる

SSTというと、机に座って人との関わり方を勉強するイメージがあるかもしれません。しかし、子どもは実際のやり取りの中で経験することで、多くのことを学びます。

ブロッサムジュニア高島教室では、カードゲームや集団遊びなども活用しながら、「待つ」「お願いする」「譲る」「気持ちを伝える」「負けた気持ちを切り替える」といった力を育てています。

遊びだからこそ失敗しても、また挑戦できます。

勝つことだけがゴールではありません。

「楽しかった。またみんなでやりたい!」

そう思える経験を積み重ねながら、人と関わる楽しさや社会の中で必要になる力を少しずつ育てていきます。