第17回【療育コラム】工作遊びが手先を育てる理由

第17回【療育コラム】工作遊びが手先を育てる理由

「ハサミがうまく使えない」「鉛筆を持つとすぐ疲れる」「ボタンを留めるのが苦手」。

こうした手先の不器用さについて、保護者の方からご相談をいただくことがあります。

そんな手先の力を育てる方法の一つが、子どもたちが大好きな工作遊びです。

工作ではいろいろな手の動きを使います

紙をちぎる、折る、ハサミで切る、のりを塗る、シールを剥がす、ひもを通す…。

工作には、実にさまざまな手や指の動きがあります。

さらに、片方の手で紙を押さえながら、もう片方の手でハサミを動かすなど、左右の手を別々に使う力も必要になります。

こうした経験の積み重ねが、鉛筆や箸を使う、着替える、ボタンを留めるといった日常生活の動作にもつながっていきます。

完成することだけが目的ではありません

療育で工作をするとき、私たちが大切にしているのは「きれいな作品を作ること」だけではありません。

どの色にするか自分で選ぶ、分からないときに「手伝って」と伝える、失敗してもやり直す、最後まで取り組む。

作品が完成するまでには、手先の力以外にもたくさんの学びがあります。

「作りたい!」が手を動かす力になる

ブロッサムジュニア高島教室でも、季節の制作やさまざまな工作活動を取り入れています。

保育士や作業療法士などの専門職がお子さんの手や身体の使い方を見ながら、必要に応じて道具や工程を工夫し、「自分でできた!」という経験につなげています。

手先が苦手なお子さんに、ただ「ハサミの練習をしよう」と伝えても、楽しくないかもしれません。

でも、「これを作りたい!」と思えば、自分からハサミを持ちたくなります。

上手に作ることより、楽しみながら手を使うこと。

その積み重ねが、お子さんの日常生活に必要な力を少しずつ育てていきます。