第7回【療育コラム】「なんでできないの?」より大切な視点

第7回【療育コラム】「なんでできないの?」より大切な視点

「どうしてできないの?」

子育てをしていると、思わず口にしてしまうことがある言葉です。

靴をそろえられない、順番を待てない、お友達とトラブルになってしまう…。毎日同じことが続くと、保護者の方も焦りや不安を感じ、「どうしてできないんだろう」と考えてしまうのは自然なことです。

しかし、療育の現場では、「なんでできないの?」ではなく、「どうしたらできるかな?」という視点を大切にしています。

子どもには、「できない理由」があります。話を最後まで聞くことが難しい、何をすればよいのかイメージできない、体の使い方がまだ発達途中、気持ちを切り替えることが苦手など、その理由は一人ひとり異なります。

例えば、「順番を待てない」お子さんでも、待つ時間が目で見て分かるタイマーを使うと待てるようになることがあります。また、「片付けが苦手」なお子さんでも、写真やイラストで「何をどこに戻すか」が分かると、自分から行動できることがあります。

つまり、「できない」のではなく、「できる方法がまだ見つかっていない」だけなのかもしれません。

ブロッサムジュニア高島教室では、保育士や作業療法士などの専門職が、お子さん一人ひとりの特性を丁寧に理解し、運動・感覚統合活動や個別療育、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を通して、「その子に合ったできる方法」を一緒に探していきます。

私たちは、「苦手をなくすこと」だけを目標にはしていません。お子さんの得意なことや好きなことを活かしながら、「できた!」「自分にもできる!」という成功体験を積み重ねることで、自信や意欲を育てていくことを大切にしています。

もし今、お子さんに対して「なんでできないの?」と思う場面があれば、少しだけ視点を変えて、「この子は、どうすればできるだろう?」と考えてみてください。

その小さな視点の変化が、お子さんの笑顔を増やし、ご家族の毎日を少しずつ穏やかにしてくれるはずです。私たちは、その「できる方法」をご家族と一緒に見つけていきたいと考えています。